【木籠水没家屋】20年以上経った今でも見られる当時の家屋

【木籠水没家屋】20年以上経った今でも見られる当時の家屋

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「木籠水没家屋」とは

 新潟県長岡市山古志(やまこし)にある「木籠(こごも)水没家屋」。2004(平成16)年に新潟県中越(ちゅうえつ)地方を震源として発生した”新潟県中越地震”。地震発生後に土砂崩れも発生したことで、長岡市木篭(こごも)集落と楢木(ならのき)集落は水没してしまいました。20年以上経った今でも、一部の家屋は当時のまま残っており、木籠橋から観賞することができます。

 ”山古志木籠郷見庵”の駐車場付近には、説明看板が立っていましたので、訪れた際には是非ご覧ください。

 写真だと少しわかりづらいですが、駐車場からほど近い橋(木籠橋)の両脇に水没した家屋が見られます。

中越地震の遺構 木籠水没家屋

 平成16年(2004年)10月23日17時56分頃 新潟県中越地方の深さ13kmでマグニチュード6.8の地震が発生しました。
 この地震により、木籠集落を流れる芋川の下流、東竹沢で地滑りが発生し、川をせき止めてしまいました。(河道閉塞)。せき止められた芋川の水位は徐々に上昇、11月17日には最高水位が15m以上に達し、上流域にある木籠集落では14戸が水没しました。また、集落内を通る主要道も約600mにわたり水没しました。そのため、ただちに大規模な排水工事が行われ、下流地域への土石流被害は免れました。日常は緩やかな小さな川でも、地滑り等によりせき止められると大きなダムとなり、集落を飲み込み氾濫時には壊滅的な被害となります。河道閉塞の原因となった地すべり土砂が、今後下流へ流れないように砂防堰堤を整備したことで、木籠集落は土砂がたまる場所(堆砂敷)になりました。
 本来は堆砂敷の中に家屋などの建物を残すことはできませんが、関係機関と調整し震災遺構として保存することとしました。家屋周辺には、洪水等により家屋が流れてしまわないよう、柵やネット(右上写真を参照)を設置しています。

(引用元:中越地震の震災遺構 木籠水没家屋 説明看板 より一部抜粋)

 家屋周辺には、柵やネットが設置され、洪水等で流れないような工夫がされています。

 ”山古志木籠郷見庵”の駐車場の反対側には”中越地震復興祈念碑”がありました。当時の記憶や経験を風化させることなく次世代に伝承し、教訓を今後に生かしていきたいものです。

「木籠水没家屋」基本情報

所在地〒947-0203
新潟県長岡市山古志東竹沢丙1089
お問い合わせ先山古志支所地域振興・市民生活課(℡0258-59-2328)
交通アクセス新潟駅から車で2時間10分(86km)
越後広瀬駅から車で14分(9.5km)
駐車場(無料)あり
観賞可能期間通年
※冬季期間、積雪量によっては観賞することができない可能性があります。
定休日なし
観賞可能時間24時間
観賞料無料
お手洗いなし
各種サイト長岡市移住定住ポータルサイト長岡のはじめ方