【コシヒカリ】1度食べたら忘れられない味

【コシヒカリ】1度食べたら忘れられない味

2025年2月18日

「コシヒカリ」って何!?

 「コシヒカリ」とは、東北地方以南の日本各地で栽培されているお米の品種のことを指します。歯ごたえのあるあっさりとした味の「農林22号」と、粘り気の少ないさっぱりとした味の「農林1号」とを掛け合わせ、1956(昭和31)年に誕生しました。

 根強い人気を誇っていますが、倒伏しやすい、病気(いもち病)に弱いといった欠点があります。欠点を克服するために、1986(昭和61)年からいもち病に強い性質を持つコシヒカリ(コシヒカリBL)の開発・育成が始まりました。

「コシヒカリBL」とは

 コシヒカリの欠点である”「いもち病」に弱いこと”に着目し、克服するために開発・育成されたお米を指します。

 従来のコシヒカリと同等の食味と品質で、従来のコシヒカリよりも農薬を減らした栽培が(農薬使用回数約25%カット)できることから、環境にやさしく、消費者への安全安心なお米を提供できます。

「いもち病」とは

 最も恐れられている稲の病気のことを指します。低気温や降水量の増加、日照不足、窒素過多等によって起こるいもち病は、いもち病菌が稲に付着することで、水滴の力を借りて発芽し、菌糸が毒素を出しながら、稲の表皮細胞を破壊し侵入します。葉や根を枯らし、稲が委縮するため、枯死する場合もあります。

「コシヒカリ」の特徴

 コシヒカリは、冷めると硬くなるアミロースの成分が少なく、炊くと粘りを出すアミロペクチンの成分が多い特徴があります。

 また、充分な水分を保っているため、冷めても固くなりにくく、パサパサしづらくなります。さらに、炊き上がりが艶々としていて香りもよく、見た目と味のバランスが良いのも特徴的です。

特に良好なもの特A
良好なものA
おおむね同等なものA’
やや劣るものB
劣るものB’
お米の等級ランク

「新潟三大米どころ」

 新潟県内には、「三大米どころ」と呼ばれる生産地があります。同じ「コシヒカリ」でも、水や土壌など、生産地ごとの環境によって、味や食感などが若干変わってきます。

 それぞれの特徴から、お気に入りの生産地の「コシヒカリ」を見つけて、是非食べてみてください。

岩船産コシヒカリ」

 コシヒカリの中では、比較的硬めのしっかりとした食感です。粒が大きく、一粒一粒を感じられるような食べ応えがあり、上品な甘さがあります。
 存在感がありながらも、おかずの邪魔をしないため、お米もおかずもバランスよく食べたい方におすすめです。

魚沼産コシヒカリ」

 甘みが強く、もっちりとしていて粘り気があり、食べ応えがあります。デンプンのアミロペクチンの比率が多いことで、もっちり感と粘り気が実現されています。
 冷めても美味しく、ご飯のみでも美味しいため、お弁当やおにぎりを作る方におすすめです。

佐渡産コシヒカリ」

 食べた瞬間に甘い香りが立ち込め、コクと旨味が口いっぱいに広がります。コシヒカリの中では、比較的さっぱりしていますが、甘味とコク、旨味のバランスが絶妙なので、飽きにくいのが特徴的です。
 飽きにくいため、1度にたくさん食べる方におすすめです。

終わりに

 1度食べたら忘れられない「コシヒカリ」。艶々とした見た目も、甘い香りも、ふっくらともっちりとした食感も、虜になること間違いありません。

 近年都内では、新潟県産のコシヒカリを使ったおにぎり屋が増えており、数時間待ちなんてお店もあるようです。

 生産地ごとに特徴も変わってくるので、食べ比べがおすすめです。ネット通販や道の駅などでも少量販売があり、ご自宅でも試しやすくなっています。また、ギフト用でも、品種や産地の異なる少量のお米の食べ比べセットなどが販売されています。是非食べ比べしてみてください。

茶碗に盛られたご飯
※画像はイメージです。(画像引用:photoAC)

※アイキャッチ画像はイメージです。(画像引用:photoAC)