【サクランボ】旬はいつ?どれがおすすめ?

【サクランボ】旬はいつ?どれがおすすめ?

2025年2月6日

サクランボとは

 サクランボは、苗木を植えてから、約4年で花が咲き、実がなり始めますが、成木になるまでは10年もかかります。トルコ共和国が原産地とされ、日本では、新潟県のお隣「山形県」で日本一の生産量を誇っています。新潟県でも栽培されており、県内ではほとんどが「聖籠町(せいろうまち)」で栽培されています。

品種紹介

 サクランボは、世界で1000種類以上、日本で約100種類の品種が栽培されていると言われています。その中でも日本で栽培されているサクランボを3つご紹介します。

佐藤錦(さとうにしき)

 山形県発祥の「佐藤錦」は、サクランボの最高峰と言われ、最も人気があります。甘味が強く酸味が少ない「黄玉(きだま)」と、ジューシーで甘酸っぱい「ナポレオン」を掛け合わせて誕生しました。

 果肉が柔らかくジューシーで、甘味と酸味のバランスが優れつつも、一番甘いサクランボと言われています。平均糖度は18度前後ですが、サイズや栽培地によっては、30度を超える佐藤錦も存在しています。

 6月中旬~7月初旬に旬を迎えます。定番を味わいたい方や、甘いサクランボが好きな方におすすめです。

紅秀峰(べにしゅうほう)

 「紅秀峰」も山形県発祥です。サクランボの最高峰と言われる「佐藤錦」と、甘味が強く酸味の少ないサクサク食感の「天香錦(てんこうにしき)」を掛け合わせて誕生しました。

 甘味が強く、粒が大きく、果肉がプリッとしていて肉厚なのが特徴的です。

 6月下旬~7月上旬に旬を迎え、近年人気が高まってきています。食べ応えのあるサクランボが好きな方におすすめです。

紅さやか(べにさやか)

 「紅さやか」も山形県発祥です。サクランボの最高峰と言われる「佐藤錦」と酸味が強くあっさりとした味わいの「セネカ」を掛け合わせて誕生しました。

 果皮も果肉も赤く、熟すにつれて果皮の色が濃くなり、紫黒くなっていきます。佐藤錦に比べて、酸味が強めの甘酸っぱさで、あっさりとしています。

 6月上旬~中旬に旬を迎え、他と比べ早めに旬を迎えます。甘酸っぱさはジャム作りにぴったりです。

美味しいサクランボの選び方

 美味しいサクランボを選ぶ際の、見極めポイントについてご紹介します。

  • 果皮が全体的に赤く、鮮やかな赤色
  • 果皮に傷や斑点がなく、変色していない
  • 果皮にハリとツヤがある
  • 軸が太く、鮮やかな緑色(変色していない)

 以上の点から見極め、スーパーや直売所でのお買い物や、果樹園での食べ放題の際などに参考にしてみてください。なお、紅さやかのように、品種によっては、追熟した際に果皮が変色する場合もあるので、ご注意ください。

サクランボの効能とは

 サクランボには、アントシアニン、ペクチン、葉酸、リン、カリウム、鉄分などの栄養素が含まれています。

 アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、眼精疲労の軽減、白内障や緑内障などの眼の病気の予防、脳の活性化、動脈硬化やがんの予防に期待できます。

 ペクチンは、水溶性食物繊維、糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇抑制や便秘解消に期待できます。

 葉酸は、ビタミンB群に分類され、赤血球の生成を助ける役割があります。通常時にも必要な栄養素ですが、貧血予防や胎児の正常な発育に効果的なため、特に妊娠中に摂取すべき栄養素と言われています。

 リンは、ミネラルに分類され、骨や歯を形成しています。肉類や魚類など多くの食品に含まれているため、一般的に欠乏することは多くありません。

 カリウムは、体内の水分や塩分のバランスを調節するため、高血圧予防やむくみ予防に期待できます。

 鉄分は、全身に酸素を運搬する役割を担っているため、脳に酸素を運ぶことで、学習能力や、運動能力の向上に期待できます。また、コラーゲン生成のサポートも担っているため、お肌のハリやツヤ、髪の毛の成長や健康の維持など、美容面でも期待できます。

食べ過ぎるとどうなる?

 食べ過ぎると、食物繊維やソルビトール*¹の摂り過ぎで、下痢や腹痛、消化不良になる可能性があります。さらに、食物アレルギーを引き起こしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

 また、種にはアミグダリン(レートリル)*²が含まれているため、食べないことをおすすめします。1日の摂取目安を守り、食べ過ぎないようにお気をつけください。

農林水産省食事バランスガイド早分かり(外部リンク)

※ソルビトール*¹・・・ブドウ糖(グルコース)が変換されてできる糖アルコールの一種。便秘解消や虫歯予防などに期待できる。

 アミグダリン(レートリル)*²・・・バラ科の植物の未熟な果実や種子に含まれている天然の有害物質。アミグダリン(レートリル)自体に毒はないが、消化管内で分解されることで、細胞のエネルギー産生を阻害するシアン化水素が発生するため、大量に摂取すると急性中毒を引き起こし、頭痛やめまい、吐き気や嘔吐、けいれんなどの症状を引き起こす可能性がある。

終わりに

 品種が多く、品種ごとに特徴も様々な「サクランボ」。甘いのが好きなのか、酸味も必要なのか、食べ応えのあるのが好きなのか、あっさりめが好きなのか…。人によって好みが分かれますので、是非果樹園で食べ比べしてみてください。

 一口サイズで食べやすく、ついバクバク食べてしまいますが、食べ過ぎもよくないので、適度に味わってお好みのサクランボを見つけてみてください。

サクランボの写真
※画像はイメージです。(画像引用:photoAC)

※アイキャッチ画像はイメージです。(画像引用:photoAC)