【女池菜】新潟県の寒さに耐えて育つ冬の葉菜類

【女池菜】新潟県の寒さに耐えて育つ冬の葉菜類

2025年3月5日

女池菜(めいけな)とは

 とう菜(な)*¹の一種であり、小松菜の仲間である葉菜類(ようさいるい)*²です。新潟県新潟市中央区女池(めいけ)・鳥屋野(とやの)地区で生産されています。新潟市の食と花の銘産品にも指定されています。

新潟市食と花の銘産品(外部サイト)

 年によって多少前後することもありますが、一般的には12月上旬~4月下旬に出荷時期を迎え、2月から3月にかけて最盛期を迎えます。

※とう菜*¹…茎と花が咲く前の蕾を食用とするアブラナ科の野菜。

 葉菜類*²…キャベツや白菜、ホウレンソウなどの葉や茎を食用とする野菜の総称。

特徴

 甘味とほんのり苦味のある独特な味わいをしています。また、ぬめりがありますが、シャキシャキとした食感をしています。

 寒さから身を守る際に糖分を作り出すため、寒い新潟県で育つ女池菜は、甘みがあります。雪が多く降った年や低気温が多い年には、甘みの強い女池菜が育ちます。

選び方は?

 全体的に均一の太さのものが、茹でた後の硬さも均一になりやすいためおすすめです。ただし、食べ応えやさらに甘みが欲しい方は、太めのものを選ぶと良いでしょう。

 花を咲かせる真ん中の茎(とう)の部分が最も美味しいので、その部分が長いものを選ぶと良いでしょう。

おすすめの食べ方

 一番のおすすめは、女池菜の味がそのまま伝わるおひたしです。根元を中心によく洗い、1,2分ほど塩水で茹で、その後冷水で冷やします。冷水で冷やすことで、鮮やかな色を保つことができます。水気をしっかりと切り、食べやすい大きさに切ってください。先に切ってから茹でていただいてもかまいません。

 水気を切った女池菜には、シンプルに醤油や鰹節をかけていただくのもおすすめですが、マヨネーズやごま油、からし、ごまなどと和えたりするなど、お好みでアレンジを加えていただくのもおすすめです。

 また、細かく切って混ぜご飯にしていただいたり、塩やソースで炒めていただくのもおすすめです。

栄養素

 女池菜は、緑黄色野菜*³であり、鉄分やビタミンC、食物繊維などの栄養素が含まれています。

 鉄分は、全身に酸素を運搬する役割を担っているため、脳に酸素を運ぶことで、学習能力や、運動能力の向上に期待できます。また、コラーゲン生成のサポートも担っているため、お肌のハリやツヤ、髪の毛の成長や健康の維持など、美容面でも期待できます。特に女性や貧血持ちの方は、鉄分不足になりやすいので、意識して緑黄色野菜を摂取するようにしましょう。

 ビタミンCは、抗酸化作用*⁴があり、がんや動脈硬化などの生活習慣病や、老化の予防に期待できます。また、免疫細胞の働きを助けることによる免疫力向上や、メラニン生成を抑制することによる、肌のシミやそばかす、日焼けなどの肌トラブル緩和にも期待できます。ビタミンは、体内ではほとんどが合成できず、食事から摂取する必要があります。

 食物繊維は、整腸作用による便秘の解消や、食べ過ぎ防止、コレステロールの吸収抑制に期待できるほか、血糖値上昇の抑制にも期待できます。

※緑黄色野菜*³…可食部に一定以上のカロテン(体内でビタミンAに変わる栄養素)を含んでいる野菜。その他にも、鉄やカルシウムなど、多くの栄養素を含んでいる。

 抗酸化作用*⁴・・・がんや動脈硬化などの生活習慣病や老化の原因となる活性酸素による、酸化反応(細胞が不安定になり、変形や破壊を引き起こす状態)を抑制する働き。

終わりに

 新潟県の寒さに耐えて育つ「女池菜」。肌のハリやツヤ、トラブルの緩和や、髪の毛の成長や健康の維持など、特に女性に嬉しい美容面での効果に期待できる栄養素をたくさん含んでいます。

 より美味しくいただける、旬の時期に是非一度食べてみてください。

とう菜畑
※画像はイメージです。(画像引用:photoAC)

※アイキャッチ画像はイメージです。(画像引用:photoAC)