目次
はじめに
新潟県と言ったら何をイメージしますか?お米やお酒、ラーメンなどのグルメや温泉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?また、長岡花火やフジロックフェスティバルなどのイベントや、スキー、スノーボードなどのウィンタースポーツをイメージする方も多いのではないでしょうか。
今回はそのスキーやスノーボードを楽しむ時期”新潟県の冬”に注目します。
ウィンタースポーツが盛ん
新潟県は地形や気圧配置の影響で、雪が多く降ります。天然雪が多いことから、北海道や長野県に次いでスキー場の数が多く、ウィンタースポーツが盛んです。そのため周辺からの観光客に加え、スキー場がない遠方からの観光客も多くなっています。
ある昆虫の動きで大雪を予想する!?
「今年は大雪だ。」この言葉を耳にしたことがありますか?まだ降っていないのになぜ?と思う方もいらっしゃるでしょう。実は、ある2種類の昆虫の動きで大雪かどうかが分かるという言い伝えがあります。
一種類目は、「カメムシ」です。こげ茶色や緑色が主流ですが、実は何千以上もの種類のカメムシが存在しています。冬前にカメムシが多く出てきたらその年は大雪、少なかったらあまり降らないとされています。しかし、実際には雪とカメムシとに因果関係はないようです。
二種類目は、「カマキリ」です。カマキリは10月頃に産卵します。その産卵時に、カマキリが高い場所に卵を産んだ年は、大雪になると言われています。雪に埋まらない高さに産卵すると言われているカマキリ。すなわち産卵した位置が高ければ高いほど、雪が積もる位置が高いということになり、大雪になると言われています。しかしこちらも、実際には因果関係はないようです。
どちらにも今のところ因果関係はありませんが、事前に予測できたらどれだけ楽なのだろうと感じます。”雪国新潟”とはいっても、端から端までは、東京から名古屋ほどの距離があるため、場所によって積雪量は全く違います。そのため、降雪量を予測するのは大変難しいです。
5つの謎
新潟の街並みを歩いていると、都会では見られないような光景があります。
- 信号機が縦型
- 玄関や入口の扉が2重
- 車のワイパーが立っている
- 地面から水が出ている
- コンクリートが茶色
以上5つの謎について、1つずつ解説していきます。
信号機が縦型
一般的には、横型の信号機が主流ですが、もし新潟県の信号機が横型ならば、縦型に比べて雪が積もりやすく、雪の重さで故障してしまう、信号機が雪で隠れてしまい見えないなどの障害が発生します。これらを防ぐため、新潟県では縦型の信号機が主流になっています。これは、北海道や東北などの豪雪地帯でよく見られます。
玄関や入口の扉が2重
玄関や入口の前にも扉(小部屋)が設置されている建物をよく目にします。これは「風除室」といい、その名の通り、風を除けるためにあります。特に雪国では、寒さを防ぐことに加え、凍結を防ぐこととしても有能なため、多くの建物で設置されています。
車のワイパーが立っている
雪が降り、気温が下がると、ワイパーやフロントガラスが凍ってしまうことがあります。ワイパーを何もせずそのままにしておくと、ワイパーとフロントガラスがくっついたまま凍ってしまう恐れがあります。くっついたまま凍ってしまうと、ワイパーを動かそうとしても動かなかったり、氷をはがそうとした際に、ワイパーが変形してしまったりするのを防ぐために、最初からワイパーとフロントガラスとに距離をとっているのです。
地面から水が出ている
地面をよく見ると、道路の中央にシルバーの丸に小さな穴が開いたものが埋め込まれています。その小さな穴から、4方向に水が出ています。これは、「消雪パイプ」といい、道路に水を流すことで、雪を溶かしたり、路面凍結を防いだりする役割を担っています。雪が降ると自動的に水が出るようになっている降雪感知器付きの消雪パイプや、手動タイプの消雪パイプがあるため、一年中水が出ているわけではありません。自動でも手動でも必要なときにだけ、水が出ています。稀に、足元が濡れるくらいの高さまで水が出ていることがあるので、周辺を歩く際には、注意が必要です。
コンクリートが茶色
コンクリート一面が茶色だったり、模様がついているかのようなコンクリートを目にします。これには、1つ前に出てきた「消雪パイプ」が関係しています。消雪パイプは、地下水を使用し可動しています。この地下水は鉄分を含んでいるため、消雪パイプが可動することで、地面に鉄分が付着します。地面に付着した鉄分が、酸化することで、コンクリート(地面)が茶色(さび色)になります。
終わりに
降雪量はその年によって差があったり、平地と山間部とでも差があったりします。「備えあれば憂いなし」ということわざがあるように、豪雪に備えて準備をしておけば、心配が少なくなることでしょう。
県民の方は、いつものように万全の対策をして冬をお迎えください。県外の方は、是非一度、新潟の冬の”銀世界”を体験しにいらしてください。